7月6日(土)、ビアソムリエ交流会がシュマッツ日比谷グルメゾンで開催されました。久々のジャパンビアソムリエ協会主催の会とあり、ディプロムビアソムリエ、ジャパンビアソムリエ、ビアソムリエベーシックの有資格者と、その知人友人60人が集い、美味しいビールを片手に楽しい時間を過ごしました。
蒸し暑い中、入店した人々の喉を潤したウェルカムドリンクは、クントミュラーのツヴィッケルラ・ヘル。柔らかな炭酸、軽やかで心地よい苦味は、最初の1杯に相応しい味わいです。山上昌弘会長の音頭による乾杯の前に、まずはドイツ式乾杯のコツ(?)のレクチャーです。「ナメられないよう、眼光鋭く、低めの声でプロースト!と発声する」のだそう。どれだけの人が実践できていたかは謎ですが、元気よく乾杯して盛会となったことに間違いはありません。
ビアソムリエの集まりに相応しく、懇親する前に約30分のお勉強タイム。ジャパンビアソムリエ協会理事で国際資格ディプロムビアソムリエのセバスティアン・ホヘンタナ講師が、フランス産ホップについてのセミナーを開講しました。この日は、アルザスから来日中のディプロムビアソムリエ有資格者でありホップ・フランスのキーアカウント&エクスポートマネージャーのフランシス・ハイツ氏がゲスト参加。懇親の場では、参加者からの熱心な質問に答えたり記念撮影に応じたりして、一緒に過ごして下さいました。
ワインの国のイメージが強いフランスですが、今やクラフトブルワリーの数は約2500と、イギリスの約1800、ドイツの約1500を引き離す勢いで伸びています。そんなフランス産ホップの中でも代表的なストリッセルシュパルト、そしてアラミス、トリスケル、バーブ・ルージュ、ミストラル、エリクシールなどについて学びました。
この日のタップリスト。ゲストビールとして、ブルワーでフランスホップアンバサダーでもある阿久澤健志氏が醸したフレンチホップ・ピルスナーが4タップ。写真の枠囲いした部分がそれです。沼津クラフトとRough & Laughの2つのブランドから、シングルホップと複数ホップ使用と、それぞれ個性の違いを楽しめるラインナップ。シュマッツのジャーマン・ピルスと飲み比べると、フレンチホップの特徴が、より明確に感じられます。
阿久澤さん、新幹線遅延のせいで後半の短い時間しか滞在できませんでしたが、それでも参加者とにこやかに交流して下さいました。
ジャパンビアソムリエ協会が2012年に発足して以来、現在有資格者は1000人を超えています。ドイツの国際資格であるディプロムビアソムリエが日本国内で取得できるようになり、2018年に一期生、今年3月に二期生を世に送り出し、現在その数25人となっています。交流会には一期生と二期生の一部が集い、親交を深めました。
来年開催のビアソムリエワールドチャンピオンシップに向け、日本から初の予選通過者、ひいては優勝者を出すべく、協会は人材育成に邁進しています。
資格取得については受講日程のページをチェックの上、お申し込みください。
今回の交流会では、東海道新幹線の停電による大幅な遅延のため、中には来場を断念した方もおいででした。このような交流会は年に一度の開催予定でしたが、もう少し増やそうか、という山上会長の発言もあったので、次回に期待を。終了予定時間近くにゲリラ豪雨もありましたが、店のご厚意で延長滞在させて頂けたお蔭で、皆さん、無事に岐路に着いたり二次会に流れたりで、最後は笑顔でのお開きとなりました。